今年は梅雨が早々に明けて、本格的な夏が続きます。
毎日つい「暑い…」が口癖になってしまいますが、色とりどりの夏野菜が並んでいるのを見ると、ちょっぴり元気が湧いてきます。
真っ赤なトマト、つややかな茄子、緑のピーマンや大葉、オクラ…。そんななかで、最近よく見かけるようになったのが、「甘長とうがらし」です。
辛くないとうがらし? 甘長とうがらしって何?
「とうがらし」と聞くと、ピリッと辛いものを想像する方も多いと思いますが、甘長とうがらしはまったく辛くない野菜。ピーマンやししとうの仲間のような感覚で食べられます。
京都の「伏見とうがらし」や「万願寺とうがらし」も、甘長とうがらしの仲間。
最近では、スーパーや産直コーナーでも気軽に手に入るようになり、すっかり夏の定番野菜になってきました。

しっかり旨み。甘長とうがらしの楽しみ方
甘長とうがらしは、ししとうよりもずっとマイルドで、苦みもクセも少ないのが特徴。ピーマンと同じような調理法で使えるので、炒めたり、天ぷらにしたり、丸ごと焼いても美味しいんです。
中でも、私の一番のお気に入りは「焼きびたし」。
参考にしたレシピはこちら。
じっくり焼いて♪ 甘長ピーマンの焼き浸しのレシピ動画・作り方 | デリッシュキッチン

レシピにはなかったのですが、この料理のポイントは焼く時に甘長とうがらしに爪楊枝で2~3箇所穴をあけること!
穴をあけることで甘長とうがらしの破裂も防げるし、出汁の味も染みやすくなります。
簡単!甘長とうがらしの焼きびたし
【材料】
- 甘長とうがらし…好きなだけ
- 出汁・醤油・みりん(合わせてお好みで)
- 油…適量
穴をあけた甘長とうがらしを1本まるごと焼いて、熱々を出汁に浸すだけ。甘長とうがらしのやさしい旨みと出汁の風味が合わさって、暑い日でもするっと食べられる一品です。
夏バテ気味のときこそ、旬の野菜を
キッチンに長く立ちたくないような暑い日でも、さっと作れて、しっかり美味しいのが甘長とうがらしの焼きびたしの魅力。副菜にも、おつまみにも、お弁当のおかずにもぴったりです。
今年の夏は、10月頃まで暑さが続くという予報もあるとか。
身体が疲れやすい季節こそ、旬の野菜で栄養と元気をチャージしていきたいですね。
おわりに
「とうがらしだけど、辛くない」。
甘長とうがらしは、名前とのギャップも楽しい夏野菜です。
この夏は、見つけたらぜひ手に取ってみてください。
焼くだけ・浸すだけのシンプルな調理で、その美味しさがきっとわかるはずです!