2020年6月1日(月)
徳島ではちくわのことを「ちっか」と呼びます。私は竹ちくわ発祥の地、小松島市で生まれ育ちました。
フェリーが廃止されて以来、少し寂しくなっている小松島ですが、昔は小松島港から和歌山や神戸、大阪にフェリーで移動することができ、徳島の玄関口として栄えていました。その小松島港でお土産として売られていた竹ちくわ。読んで字のごとく、竹に魚のすりみを巻いて焼いたちくわなのです。
徳島県民以外には馴染みの薄いものだと思いますが、私が子供の頃はよくおやつに食べていました。小学生の頃は地元のちくわ工場に竹ちくわ作り体験に行かせてもらいました。何十年経った今でも、小さな工場で竹ちくわが次々に焼かれている光景が頭に残っています。
竹ちくわのお勧めの食べ方は、竹をつけたままかぶりつく!もちろん竹を外して料理に使ってもいいのですが、丸ごと食べるのが一番美味しいと私は思っています。醤油やマヨネーズをつけたり、徳島名産のすだちを絞ってかけたりしても美味しくいただけますよ。
普通のちくわに竹がついているだけで、少しだけ良い物に見えませんか?昔は小松島港の定番土産だった竹ちくわ。お中元や贈り物にしてもきっと喜ばれるはずです。