2025年6月7日(土曜日)、8日(日曜日)の2日間アスティとくしまにて第20回食育推進全国大会 in TOKUSHIMAが開催されました。7日はオンライン、8日は現地にて参加してきました!
※アーカイブ配信公開中
「生きた教材、給食をたどる旅」
地産地消拡大コンテンツの取組紹介として、2つの学校の発表を視聴しました。
・こどもリポー隊による給食を探る旅
三好市立東祖谷小学校のみなさんは『こどもリポー隊による給食を探る旅』というテーマで、学校給食共同調理場や地域のお店にインタビュー。その様子を動画にして紹介してくれました!
給食がおいしいのはなぜ?という純粋な疑問を持つ子どもたちが、素直で本当に可愛らしい!東祖谷の給食には、昔ながらの岩豆腐や祖谷のジビエも使われていて興味深かったです。
地元の給食を美味しく食べてほしいと願う地域の人たちの気持ちと、自分たちのために給食を作ってくれていることに感謝の気持ちを持つ子どもたちの気持ちが通じあって、地産地消のいいところだなと感じました。
・徳島県神山町の地域に根ざした食育
2023年に開校した神山まるごと高専は、給食作りから「地産地食」日本一を目指していて、神山町内や徳島県内で採れる食材を取り入れることで、顔が見える作り手との関わりを大切にしているそう。
人気の給食のお話は、学生ではない私でも食べてみたい!と思うような魅力的なものばかりでした。給食の地産地消100パーセント週間なるものもあるらしく、私も夕飯で真似してみようかなと思います!
作り手さんとも日頃から交流を持ち、学校給食を通じて地域の良い食環境を作っていくという話が特に印象に残りました。
食の力は無限大∞「進化するフードテック」
フードテックと聞くと、ちょっとお堅い話ですか?と先入観を持ってしまいますが、今回のトークセッションは私にもとてもわかりやすかったです!
フードテックのビジネス事例の紹介では、3つの企業が参加されていました。
鮮度保持技術により、冷蔵庫でも冷凍庫でもない第3の庫内環境を実現したZEROCO株式会社。生鮮食品を新鮮なまま長期保存でき、ZEROCOなら丸ごとのブリもなんと3週間の保存が可能!
また、今まで冷凍できないとされてきた卵サンドや牛乳、生クリームのケーキも冷凍可能だそうです。能登の魚を冷凍保存して復興にも貢献した経験から、今後は海外に徳島すだちや木頭ゆずを鮮度を保持したまま届けたいという、とてもわくわくするお話を聞くことができました!
ZEROCO | 冷蔵庫でもない、冷凍庫でもない、第三の道。
海陽町に本社がある株式会社リブルは、世界一おもしろい水産業を目指して牡蠣養殖から一次産業の生産性向上を目指しています。
近年の大雨や高水温で養殖牡蠣の不作が増えたことに加え、牡蠣の生産に使われるプラスチックが海洋汚染の原因にもなっているそう。それならば、そもそもの生産技術を変えてしまおう!と、牡蠣養殖支援アプリの開発や、一粒一粒をバラバラにして専用のカゴで育成させるシングルシード方式、三倍体の人工種苗などで、通年通して牡蠣養殖を可能にしたそうです。今は海外での技術展開も取組中。徳島の海陽町から生まれた技術が海外でも使われる日が楽しみですね!
牡蠣養殖からスマート漁業の実現へ|株式会社ReBlue
徳島大学発のバイオベンチャー企業、株式会社セツロテックはゲノム編集技術による農業、畜産、食品分野における品種改良の高速化を目指している企業です。
バイオ技術で徳島生まれのビールも造っていて、眉山由来の天然酵母を使用した「アザレアエール ~びざんの酵母~」の商品開発をしているそう!地域独自の花や植物由来の酵母を選別しビールを造ることができるようになると、地域の活性化にもつながりそうです。そして私も是非飲んでみたいです!
株式会社セツロテック| ゲノム編集受託サービス
農林水産省の方も来られていたのですが、フードテックのイベントを徳島でも進めていけたらいいなと話していたので、開催された際は是非参加したいです。
食育推進全国大会の会場は大盛況!

2日目は楽しみにしていた現地での参加!私が着いた頃にはアンパンマンショーが終わったところで、家族連れでとてもにぎわっていました。
新鮮 なっ!とくしま号の「はもの湯引き」の試食や、でり・ばりキッチン 阿波ふうど号の「阿波尾鶏の塩焼き」の試食はどちらも長蛇の列でゲットならず…。
会場内には目移りするほどのたくさんのブースが。
私が最初に行ったのはこちら!
徳島と高知のお雑煮食べ比べ!
伝統雑煮伝承・実食イベントとして、小松島西高等学校が調理協力をしたお雑煮をいただきました!
私が食べ比べしたのは、徳島と高知のお雑煮。

徳島のお雑煮は、白みそに大根・人参・里芋・ほうれん草入り。甘い白みそに里芋がとろりと溶けて、お餅に絡んで美味しかったです!
徳島と比べて出汁の風味がきいた高知のお雑煮は、すまし汁に水菜・人参・柚子皮入り。すまし汁にシャキッとした水菜と柚子皮のほろ苦さが絶妙でした!
どちらのお雑煮も甲乙つけがたい美味しさ!お餅が小さめだったのもありますが、1人で2杯ぺろりと食べてしまいました。お餅の試食品もいただいたので、全国のお雑煮レシピを見て試してみたいです。
こちらに全国のお雑煮レシピが掲載されています。
日本列島お雑煮あれこれ | 公益社団法人 全国調理師養成施設協会
徳島が誇る「遊山箱」の特別展示
展示コーナーには、高校生が伝える「遊山箱」の特別展示が。
遊山箱の中の食品を羊毛フェルトで作ったものや、高校生が制作した遊山箱も展示されていました。


遊山箱って少し敷居の高いものと思いがちですが、こうして紹介されているのを見ると普段でも使いたくなりますね。
阿波ふうどが目白押しの会場!
1月に行われた食育推進全国大会のプレ大会「とくしま食育ストリート」(https://awa-food-tokushima.com/archives/14961)にも出展していた城西高等学校神山校のみなさんは、今回もすだちの被り物をして迎えてくれました!
前回買って絶対リピートしたいと思っていたすだち胡椒ソーセージを購入。期待を裏切らない美味しさでした!


とくしま特選ブランドにもにも認定されている『か津ら ふぢ餅』の岡萬本舗では、阿波和三盆糖のジェラートを。和三盆の優しい甘さでお雑煮を食べた後でもさっぱり食べられました。
今回のイベントのために特別に作られた和三盆糖かき氷も販売されていました。

キッチンカーブースでは以前見かけた時に買えなかった黄色いトラックのたこ焼き屋!念願の「すだちねぎマヨネーズ」を購入できました。すだちの爽やかな香りと甘辛いソースとシャキシャキのねぎが合う!
長男が特に気に入ったようで、また見つけたら買ってきて!とのこと。


ついつい美味しい阿波ふうどに目を奪われてしまいましたが、1日では回り切れないほどのボリュームで思う存分楽しむことができました!
この2日間は食について楽しく学ぶことができただけではなく、徳島は本当に美味しいもので溢れているとあらためて実感することができました。そして、徳島の食を未来に繋ぐために尽力されている方がたくさんいることも知りました。
阿波ふうども色々なイベントを行っていますので、是非みなさんにも足を運んでもらいたいなと思います!