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コラム

レンコンづくりがあったから、コウノトリがやってきた

口に含むとじわっと甘く、きんぴらにするとシャキシャキ。天ぷらにするとほくっとする。余計な味付けはいらない。滋味あふれる深い味わい。

「れんこんそのものがこんなにうまいのか」そう思ってしまうのが、JA徳島北管内で作られているコウノトリおもてなしれんこんです。

大麻山を背にどこまでも広がるれんこん田。その光景を初めて見た人は「こんなの見たことありません」と驚きの声とあげるといいます。

(大麻山を背にどこまでも広がるれんこん田)

徳島県の東端に位置する鳴門市大麻町。

2015年春。
2羽のコウノトリがやってきて、電柱の上で巣作りをはじめたのです。周辺整備など、官民あげてその定着を見守り続け2年後の2017年春、兵庫県但馬地域以外では全国で初めて、自然繁殖で3羽の雛が巣立ちました。

うれしいことに2020年の今年も4年連続で同じペアが産卵。うまくいけば3月末に孵化すると言われています。

大空を飛んでいたコウノトリが、「ここがいいぞー」とこの地で営巣したのは、どうしてでしょうか?

鳴門市周辺のレンコン農家は、以前から肥料や農薬を減らした環境に優しい農業を行ってきました。その結果、フナなどの小魚や昆虫等、多くの水生生物が生息することとなったのです。(実は、コウノトリは、カメや大きなウシガエルも食べる)そうです!

従来よりも農薬や化学肥料を50%減らし、大変手間のかかるコウノトリおもてなしれんこん

ポイントは、コウノトリにとっておいしいごはんでした。豊富な餌場となったレンコン田。そして、レンコン田は、収穫期以外は、常に浅く水が張られているので、臆病なコウノトリも水に入りやすく、餌を食べやすい環境にありました。

さらにコウノトリにとって、棲みやすい、環境に優しいレンコンづくりをしようと、JA、徳島県、鳴門市が話し合い、『コウノトリおもてなしれんこん』が生まれました。従来よりも農薬や化学肥料を50%減らし、大変手間のかかるレンコンづくりを行っています。

作っているのは、『コウノトリおもてなし特別栽培部会』の皆さんです。このコウノトリれんこんは、鳴門市の『コウノトリブランド認証制度』の第1号。認証には、エコファーマー認定など多くの条件を満たすことが必要となっています。

まさに安心、安全なレンコン。以前から環境にやさしい農業を行ってきたことが、コウノトリ定着のきっかけとなり、それがより環境にやさしいレンコン作りへのきっかけとなりました。コウノトリと農業、そして人がつながっていることを実感します。

環境にやさしいレンコン作り

全国第2位の(※農林水産省 平成30年度産都道県別の作付面積10aあたりによる)出荷量を誇る徳島県のレンコン。関東では、知名度は第1位の茨城県産に劣ります。こんなに美味しいのに、知られていないのは本当に残念!

今は、より多くの方に知ってもらえるようコウノトリブランドの付加価値を付け、東京の豊洲市場など関東へ出荷を主に行っています。

幸せの使者コウノトリ、産院で「出産後のママにも食べてもらえたらなぁ」なんて、ひとり勝手に想像を膨らませています。


阿波ふうどライター(川西洋子)

四国放送ラジオ2代目、キャスタードライバー出身。徳島の豊かな自然とそこから生まれる美味しいもの。 阿波ふうどは、私たちにとって輝くように宝物です。 いつも、当たり前にありすぎて気付いたのは、ずいぶん大人になってからでした。 心も身体も元気になる、そんな徳島の宝物を紹介していきます。畑にいる知らない人にも「何作ってるんですか?」と話しかけてしまいます。 徳島の自然が生んだ阿波ふうどは、私たちの大切な宝物。 その心も身体も元気になる宝物の魅力やストーリーを紹介していきます。

川西洋子

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