私のソウルフード
私のソウルフードといえば、「おみいさん」だ。子どものころから慣れ親しんできた味であり、私にとって特別な料理である。味噌で味付けした雑炊のことで、昔、味噌を「みい」と呼んでいたことから、尊敬語の「お」と「さん」をつけて「おみいさん」となったらしい。私が子どものころは、味噌や醤油は手作りだったため、まさに家庭ごとの味が楽しめる料理だった。
「おみいさん」の作り方
この素朴な料理は、米が貴重だった農山村の食卓に欠かせないものだった。雑炊にすることで量を増やし、少ない米でお腹を満たす工夫が詰まっている。大根や里芋、旬の地元野菜をたっぷり使い、味噌で味付け。
しかも、作るのが簡単で手間がかからない。体があたたまる優しい料理なので、寒い冬や体調が優れないときにもよく食べられる。
我が家のシンプルな作り方を紹介しよう。
- 大根、里芋、野菜を細かく刻む。
- だし汁に洗ったお米(または冷ご飯)と一緒に入れ、煮立たせる。
- 沸騰したら弱火にし、味噌を加える。
- 味噌を混ぜると焦げやすいので、そのまま煮込んで仕上げにねぎを加え完成。

手軽に作れて、心も体も温まる「おみいさん」。ぜひ一度、試してみてほしい。