「サンチュ」は、レタスの一種の葉野菜です。「サンチュ」というのは韓国の呼び名で、韓国のイメージが強い野菜ですが、日本でも古くから栽培されており、「かきチシャ」または「包菜(つつみな)」と呼ばれてきました。
徳島県内では約30年前より阿南市でハウス栽培が始まり、現在約20戸の農家が年間を通して主に関西市場へ出荷しています。また軽量で比較的簡単に栽培が行えることから、栽培者は少しずつ増えてきています。さらに、韓流ブームの影響もあり消費量が増加しているためか、市場から生産量を増やしてほしいという要望もあります。
しかし、地球温暖化により、特に需要の増える夏期は「葉焼け」と呼ばれる、高温猛暑の影響で葉が茶色に変色する症状の発生が増加します。これにより、出荷できずに廃棄される葉が多くなり、近年の課題となっていました。
そこで阿南市の産地では、こうした課題への対策として、生育に影響がない程度に太陽光を和らげることができる資材(遮光(しゃこう)資材)を用いることでハウス内の気温を下げ、葉焼け症状を減らし出荷量を増やす取組を始めています。
取り組み農家からは、「遮光資材を張ることより葉焼けの被害は減っており、作業者の暑さ対策にも繋がっている」とのご意見をいただいています。
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