徳島には伝統的な和菓子を現在に伝える和菓子店が多く残っています。
そのなかでも、名西郡石井町にある『岡萬本舗』は老舗と呼ばれる和菓子店のひとつ。
創業は明治35年。
当初は雑貨商として創業しましたが、その3年後の明治38年から和菓子作りを始めました。
ということは、なんと116年もの長きに渡り和菓子を作り続けてきたということですね。
作るのは“自分が食べたいと思えるもの”
そんな岡萬本舗の岡田社長は、自社のお菓子作りの理念について「自分が食べたいと思えるものを作ること」だと話します。
「少しでも身体によくないと思われるものが入っていたとしたら、私はそのお菓子を食べたくないんですよ。自分が食べたいと思わないものは絶対にお客様には販売しない、自分が食べたいと思えるものだけを販売する、というのが私たちのお菓子作りのコンセプトです。だから、お菓子作りの素材は全て自家製。無添加で作りたいので、あんこも自分たちで炊いています」
無添加でかつ安全なお菓子を作ろうと思うと、すごく手間がかかるもの。
それでも岡萬本舗では理念に基づき、誰もが安心できるお菓子作りを行っているのです。
余計なものが入っていないから、岡萬本舗のお菓子はとても自然な色合いをしています。
今では自社農園を持ち、和三盆糖の原料となるサトウキビまで自分たちで作っているのだとか。
その他、仕入れる野菜や果物なども自社で栽培・収穫したり、仕入れる場合も農家さんがどのような作り方をしているのかをよくチェックしてから取引しているという徹底ぶりです。
おもてなしの藤の餅
そんな岡萬本舗の看板商品とも言える和菓子が「とくしま特選ブランド」にも認定されているこちらの『か津ら ふぢ餅』です。
岡萬本舗の本店がある石井町には、美しい藤の花が見られるお寺があり、見頃となる春には昔から多くの見物客が訪れます。
ですが、「昔はせっかく来てくれたお客さんを楽しませるものがその藤の花以外には無かった」と岡田社長は言います。
そこで、藤の花を見に来たお客さんをもてなすために作ったのが『か津ら ふぢ餅』でした。
この『か津ら ふぢ餅』も、もちろん無添加。
自社農園で栽培したサトウキビで作った和三盆糖と徳島県産柚子を使った自家製餡を、淡い藤色の柔らかな求肥が包みます。
この藤色も紫芋由来の色であり、着色料は使用していません。
決して派手ではありませんが、その優しい見た目と味わいからは、おもてなしの心がしっかりと感じられます。
多くの情報が溢れ、何が真実か分かりづらい時代だからこそ、この真っ正直な岡萬本舗の和菓子を試してみてください。
商品のお取り寄せや詳細情報は下記サイトから
コメント