徳島県の主要品目「露地すだち」が出荷の最盛期を迎えています。すだちの生産状況は、栽培面積405haで、生産量5,374tがあります。(平成27年産県調べ)
1「すだちの生育・出荷状況について」(JA全農とくしま)
本年度は、花付きが少なかったため果実の生育は前進傾向になり、出荷数量が減少すると予想されていました。
8月中旬までの出荷量は81,511kg(前年比73%)と、予想どおりの出荷量となっております。
今後、8月下旬から9月上旬にかけて露地すだちの出荷量はピークを迎ますが、本年の出荷終了が早くなることが予測されています。
また、8月27日より各JAにて搾汁用すだちの荷受が開始されます。
そこで、各生産者の皆様へは、着果は少ないがダニの発生が多いので防除を徹底して頂き、秀品率の向上をお願いしています。
2「6月出荷すだちの増産試験について」(徳島農業支援センター)
近年、”すだちうどん”が定着して、すだちが品薄状態となっていることから、「初夏どりすだち」の増産が求められています。
そこで、植物成長調整剤「ターム水溶剤」を使って、すだちの肥大促進と収穫の前進化試験を、支援センター管内2ヵ所で実施しました。
「ターム水溶剤」を生理落果後に2回散布したところ、収穫時調査では、無散布区に比べて肥大率が約2%高く、収穫日を約3日早めることができました。
この試験だけで6月出荷量を増やすのは不十分ですが、さらなる新技術を加えてすだち増産を目指します。
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