本県の主力品目であるほうれんそうは、9月頃から本格的に播種作業が開始されますが、最近この時期の”秋雨”によって、播種作業の遅れや生育に影響が出ています。
平成29年9月~11月の気象データでは、降雨日数が30日で、雨量10mm以上日数が14日あり、ほうれんそう出荷量にも影響を与えました。
そこで、徳島農業支援センターとJA徳島市の協力で、ほうれんそうの生育促進を目的とした有孔被覆資材「ユーラックカンキ」を使った実証展示圃の結果について報告します。
農家名:大寺さん(徳島市国府町)、品種:「フロースト」
播種日10月5日、被覆期間11月29日から(17日間)、調査日12月15日
区分 | 草丈(㎝) | 株重(g) | 10a収量 | 商品化率 |
ユーラック被覆区 | 19.3 | 17.3 | 644kg | 71.7% |
ポリ被覆区 | 18.9 | 17.4 | 445㎏ | 62.2% |
対象(無被覆)区 | 16.0 | 12.9 | 26kg | 31.5% |
農家の意見「生育は約10日早く」、「収量・品質も良かった。」
今作のほうれんそう産地では、実証展示圃以外にも「被覆したほうれんそう圃場」が散見されました。
「ユーラックカンキを使った被覆栽培」は、気象災害を軽減する栽培技術の一つとして定着すると思われます。
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